受注出荷管理の概要と特徴

本アプリケーションは、製品の受注から始まって、その生産に必要な部品の生産指示、外注品や購入品の発注、そして製品の生産から出荷までの、さまざまな事務的業務を支援するAccessデータベースアプリケーションです。
製品の納期から、各リードタイムに基づいて、部品の生産や納品タイミングを逆算し、それぞれの納期を指示したり、それぞれの手順で必要となるさまざまな伝票類を印刷したりすることで、手計算・手書き業務の効率化を支援します。
また、手配・生産の過程で完了登録を行うことで、進捗状況を把握したり、遅延チェックを行ったりします。さらに、それぞれの完了のタイミングで売掛・買掛を計上したり、入金・支払を計上したりすることで、受注出荷に関わる経理面での管理もサポートします。

【機能図】



本アプリケーションは、次のような特徴を持っています。

  • 客先からの受注データを入力することによって、現在受注残となっているデータや、出荷済みとなっている過去のデータも含めて、データベースに保存・蓄積することができます。

  • これまでの受注データを絞り込んだりしながら、一覧画面でチェックしたり、そこから編集画面を呼び出すことができます。

  • あらかじめ製品ごとの必要部品の構成情報を登録しておくことによって、受注製品やその数量に基づいて、各部品の所要量を計算することができます。

  • 客先納期に対する製品リードタイム、製品納期に対する各部品の生産リードタイムを登録しておくことによって、生産納期や外注・購入品の納期を計算することができます。

  • 計算された生産や外注・購入品の納期に基づいて、受注番号・納期ごとに集計された生産指示や発注処理を行うことができます。

  • 受注から生産指示・発注に至る手配業務過程で必要な、指示書、注文書、納品書などの各種伝票類を発行することができます。またそれらはPDFファイルに直接出力することもできます。

  • 発注品の納品や製品の出荷の検収業務過程で必要な、請求書、納品書、物品受領書などの各種伝票類を発行することができます。

  • 各伝票類には所定のバーコードが印刷されますので、それをバーコードリーダーで読み取ることにより、各業務過程で発生するデータ入力作業を効率化することができます。

  • 受注〜出荷のそれぞれの進捗管理や実績管理、履歴管理等、社内管理に必要な各種の帳票類を出力することができます。

  • 生産指示や発注を行ったあと、製品や部品の生産、あるいは部品の外注・購入について、その完了や納品済み等の実績情報を登録することができます。

  • 受注した製品は、部品の納品や生産を経て出荷可能となります。受注ごとにそれらの進捗状況を確認できるとともに、納期に対して遅れているものの遅延チェックや出荷可能の可否判断を画面で簡単にできます。

  • 受注した製品の出荷完了とともに売掛金の自動計上を行います。また外注品や購入品の納品とともに買掛金の自動計上を行います。

  • それによって、受注ごとの売掛金や、外注先・購入先ごとの買掛金を一覧で確認することができます。

  • 入金や支払があった場合、受注や発注の明細単位で客先や取引先ごとにチェックマークを付けます。それによって順次売掛や買掛を消し込んでいくことができます。

  • いくつかのマスタデータについては、外部のCSVファイルからインポートすることができます。CSVファイルの内容に連動させて、マスタの更新・追加・削除が可能です。

  • すべての帳票はプレビューすることができます。実際に印刷する前に、そのイメージを確認することができます。

  • 本アプリケーションは、Microsoft Accessで作られています。Accessがあらかじめ持っているさまざまなデータ操作機能(コピー、貼り付け、検索、置換、並べ替え、フィルタなど)をそのまま利用することができます。

  • データベース容量として、最大2GBまでの情報を1つのファイルとして扱うことができます。その範囲であれば、登録件数は無制限、また運用方法やカスタマイズによってはファイルサイズも事実上無制限です。

  • データベースをネットワーク上の複数のパソコンから共有することができます(※パソコン台数分のライセンスが必要)。

  • 保存されたデータは、他のT'sFactoryシリーズのアプリケーションと共有することができます。

  • Accessの知識があれば、画面や帳票、機能を自由にカスタマイズすることが可能です(※ソース公開版の購入が必要)。