実績製造原価画面

概要
月別の製造原価の実績を入力・編集する画面です。

※「製造原価」とは、製品1ケを作るために必要な材料費や外注費、間接費等の総額です。『「製造原価 + 生産場所レート×標準時間」が製品1ケの総コスト』という考え方で各製品・各月の金額を登録してください。

操作手順

  1. まず、画面の左上にある「生産年」の欄に西暦を直接入力するか、一覧から選択します(今日現在の年が初期表示されています)。

  2. 同じく画面上部にある「生産場所」を一覧から選択します。
    ここには「生産場所マスタ」画面で入力された生産場所が選択肢として一覧表示されます。もし必要な生産場所が表示されない場合には、「生産場所マスタ」画面に戻ってその登録を行ってください。なおここでは、「生産場所マスタ」画面の先頭に登録されている生産場所が初期表示されます。

  3. まだ実績製造原価をまったく入力していない生産年・生産場所を選んだ場合には、新規レコードだけの画面が表示されます。「製品コード」を一覧から選択するとともに、各月の製造原価を入力していきます。
    その際、「製品名」は自動的に表示されます。また、「製品コード」の一覧には、「製品マスタ」画面で入力された製品だけが選択肢として一覧表示されます。もし必要な製品が表示されない場合には、「製品マスタ」画面に戻ってその登録を行ってください。

    ※「生産場所」については、画面上部で選択した値が自動的に入力されます。そのあと変更することも可能です。

  4. すでに実績製造原価を入力してある生産年・生産場所を選んだ場合には、すでに入力済みの実績製造原価一覧が表示されます。必要に応じて編集を行ってください。

  5. 必要に応じて、ファイル出力、帳票のプリントアウトなどの操作を行います。


各ボタンの機能

新規 カーソルを表の一番下の空行に移動し、新規レコードを入力できる状態にします。

削除 現在カーソルがある1行を削除します。このボタンをクリックすると確認メッセージが表示されますので、削除してよければそのまま[はい]ボタンをクリックしてください。

場所振替 この画面では、画面上部の「生産場所」を指定することによってその生産場所の既存データが抽出表示されますが、一覧表内の「生産場所」を変更することによって、その行のデータをまとめて他の生産場所に振り替える(移動する)ことができます。
「生産場所」のコードを変更しただけでは、画面上は元の生産場所の一覧に表示されていますが、この[場所振替]ボタンをクリックすることによって、直ちに画面上も振替先の生産場所にデータ移動させることができます(それによって元の生産場所の一覧からは消えます)。
  • この操作を行わなくても、画面上部の方の「生産場所」を切り替えたり、この画面を開き直したり、印刷などを行うと自動的に振替処理が行われます。

フィル 製造原価については、生産計画や能力計画ほどは毎月の変動はないかもしれません。そこでこのフィル機能を利用すると、ある月に入力されたデータをそれ以降の12月までのすべての月、すなわち画面上ではそれより右の全列に簡単に同値を自動入力することができます。
たとえば、7月の列全体を選択したあと、このボタンをクリックすると、8月以降のデータは下図のように変わります。



  • 単一の欄にカーソルがある状態で実行すると、その欄の値が右の全列に自動入力されます。
  • 列全体を範囲選択している状態で実行すると、その列の全行の値がそれぞれ右の全列に自動入力されます。
  • 任意の欄を矩形範囲選択している場合は、各行の選択範囲の”左端列”の値がそれぞれ右の全列に自動入力されます。
  • 1月〜11月以外の列については処理されません。

予定引用 画面に表示されている”実績”の製造原価に対して、同じ生産年・生産場所の”予定”製造原価データを引用します。実績は予定とまったく無関係ではないため、まずは予定値をベースにして、それに変更や追加を加えるような形で実績入力を行いたい場合、この機能を使うことによってデータ入力を省力化することができます。
  • ただし、予定にあって実績にはないキーのレコード(まだ実績として入力されていないレコード)が”追加”されるだけです。すでに画面上に入力されている実績データの”更新や削除”は行われません。
  • よって入力済みの各月の実績値が予定値で上書きされるわけではありません。また同じキーのレコードがすでにある場合は引用処理前後のデータ内容は一切変わりません。
  • 上記の仕組み上、間違った予定データを引用した場合、再度正しいデータを引用し直そうとしてもすでに実績データがあるため引用されないことがあります。そのようなときは間違って引用された行をすべて削除し直してから引用処理を再実行してください。

このボタンをクリックすると下図のような画面が表示されますので、引用元の計画時点とデータの範囲を選択して[OK]ボタンをクリックします(生産年・生産場所は固定です)。

  • 「生産場所や製品コード等のキーデータのみ」を選択した場合は、生産場所や製品コードの列のデータのみが引用され、各月のデータは空欄となります。実績値はその都度新たに入力していきたい場合はこちらを選択します。
  • 「キーデータと1月〜12月のデータも含める」を選択した場合は、すべての列に予定のデータが引用されます。各月にいったん予定値を入れ、それを順次実績値に変更していきたい場合はこちらを選択します。
  • ここで選択された「計画時点」は本アプリケーションすべての画面において”共通の既定値”となります。以降、この画面や他の画面でもその選択値が初期表示されるようになります。

ファイル 現在画面表示されている生産年・生産場所の実績製造原価をExcelファイルあるいはCSVファイルに出力します。「ファイル出力選択」画面が表示されますので、ファイル形式をExcelファイル/CSVファイルのいずれかから選択するとともに、出力先のファイル名を[参照]ボタンなどによって指定してください。

※「出力後にファイルを開く」にチェックマークを付けておくと、ファイル出力後に拡張子に関連付けられたアプリケーションが自動起動してそのファイルを開くことができます。

印刷 現在画面表示されている生産年・生産場所の製造原価を、「実績製造原価表」として帳票に印刷します。

プレビュー 現在画面表示されている生産年・生産場所の製造原価を、「実績製造原価表」として画面上でプレビューします。

閉じる この画面を閉じて、「メインメニュー」画面に戻ります。