T'sFactory 生産予実管理のヘルプ

本アプリケーションは、主に、繰り返し・見込み生産を中心とした量産工場向けの、予実管理を支援するためのデータベースアプリケーションです。製品の生産に関するさまざまな予定（計画）値を任意の時点ごとに登録するとともに、生産の進捗に合わせて月々の実績値を順次登録していくことによって、予定と実績の差異分析を行うことができます。

予定と実績のデータに関しては、生産計画／能力計画／標準時間／製造原価／生産場所レートの５種類をデータベース化して保存します。また、それらのデータどうしの予実比較とともに、それらを組み合わせて計算した結果である工数や生産コストの予実比較も行うことができます。さらに、予定をさまざまな時点で別個に登録しておくことによって、単に１つの予定と１つの実績の比較だけでなく、期首予定との比較、下期開始時の予定との比較など、さまざまなバリエーションで実績との比較を行うことができます。

また、データ入力作業を支援するため、過去データの引用／予定→実績のデータ引用／実績→予定のデータ引用、フィル機能などが用意されているとともに、Excel出力機能を利用することで、各データを自由に加工して資料作成等に活用することもできます。


本アプリケーションは、次のような特徴を持っています。

• 予定と実績それぞれについて、生産計画／能力計画／標準時間／製造原価／生産場所レートの５種類のデータを管理します。
  
  
• 予定については、１年に１回のみの計画値ではなく、年度初期計画、第１四半期開始時など、自由にいくつでも設定可能な時点ごとにデータを登録することができます。
  
  
• 予定のデータを効率よく入力するため、既存の他の時点のデータを引用したり、すでに実績計上されているデータを引用したりすることができます。たとえば、下期の計画を入力する際、上期までの分については実績値をそのまま適用させるといったことが簡単にできます。
  
  
• 実績のデータを効率よく入力するため、予定のデータを引用することができます。たとえば、はじめは初期の予定値とまったく同じものを入力しておき、実績計上されるたびにその月の分を書き換えていくといった入力・運用を行うことができます。
  
  
• 予定や実績の生産計画については、月別の負荷と能力のバランスを、グラフで確認しながら生産計画を調整することができます。
  
  
• 標準時間や製造原価など、月ごとの変化が比較的少ないデータについては、フィル機能を使うことで、ある月のデータをそれ以降の月へ簡単にコピーすることができます。
  
  
• 予実比較では、台数／能力／標準時間／製造原価の各データをそのまま比較し、予定／実績／差異の予実比較を月別に一覧表示することができます。
  
  
• 生産計画／能力計画／標準時間の各データを計算することによって、負荷（台数×標準時間）／能力／それらの過不足について、予実比較を一覧表示することができます。
  
  
• 各データを計算することによって、原価／レート／それらの総コストについて、予実比較を一覧表示することができます。
  
  
• 各種の予実比較結果については、グラフ表示によって分かりやすく確認することができます。
  
  
• 予実比較においては、”ひとつの実績”に対して、”いろいろな時点の予定”との比較することができます。たとえば期首の予定値と現時点の実績値との比較、第３四半期開始時の予定と現時点の実績値との比較など、予定の登録次第で任意に行うことができます。
  
  
• 各予実データは複数の生産場所別に管理できますので、複数のライン・ショップ、設備、工場の予実管理を一元的に行うことができます。
  
  
• 入力された予定や実績のデータはすべてExcelファイルに、予実比較として一覧表示されたデータはすべてExcelワークシートに直接出力することができます。Excelを使ったデータの再利用にも役立てられます。
  
  
• いくつかのマスタデータについては、外部のCSVファイルからインポートすることができます。CSVファイルの内容に連動させて、マスタの更新・追加・削除が可能です。
  
  
• ログインユーザーを登録することによって、ユーザーごと・画面ごとに編集可/閲覧のみ可/使用不可の３種類のアクセス権限を設定・管理することができます。
  
  
• すべての帳票はプレビューすることができます。実際に印刷する前に、そのイメージを確認することができます。
  
  
• 本アプリケーションは、Microsoft Accessで作られています。Accessがあらかじめ持っているさまざまなデータ操作機能（コピー、貼り付け、検索、置換、並べ替え、フィルタなど）をそのまま利用することができます。
  
  
• データベース容量として、最大２GBまでの情報を１つのファイルとして扱うことができます。その範囲であれば、登録件数は無制限、また運用方法やカスタマイズによってはファイルサイズも事実上無制限です。
  
  
• データベースをネットワーク上の複数のパソコンから共有することができます（※パソコン台数分のライセンスが必要）。
  
  
• 保存されたデータは、他のT'sFactoryシリーズのアプリケーションと共有することができます。
  
  
• Accessの知識があれば、画面や帳票、機能を自由にカスタマイズすることが可能です（※ソース公開版の購入が必要）。