基本的な操作の流れ
本アプリケーションの導入・運用に関する、基本的な操作の流れは以下の通りです。
- 「メインメニュー」画面の[リンク先設定]メニューを実行し、アプリケーション・データベースで扱うデータの保管先となるデータ・データベースファイルを指定します。すでにサンプル付きのデータ・データベースファイルにリンク設定してあり、これから正規の運用を始める場合には、それを空のデータ・データベースファイルに切り替えます。あるいは、すでに他のT'sFactoryシリーズのアプリケーションを導入していて、そのデータを共有したい場合には、そこで使われているデータ・データベースファイルに切り替えます(バージョンによっては利用できない場合もあります)。
- バーコードハンディターミナルを使う場合には、「メインメニュー」画面の[ターミナル管理]メニューを実行し、入出庫・棚卸用それぞれの用途に応じたターミナルにBT用プログラムを転送します。この操作は、バーコードハンディターミナルを使った実運用を開始する前であればいつでもかまいません。またバーコードハンディターミナルを使わない場合には、一切[ターミナル管理]メニューを操作する必要はありません(ただしその使用/不使用に関わらず事前のライブラリ等のセットアップは必須です)。
- 「メインメニュー」画面の[製品マスタ]メニューを実行し、製品に関するマスタデータを登録します。
- 「メインメニュー」画面の[部品マスタ]メニューを実行し、製品で使う部品、ピッキングや在庫として取り扱う部品に関するマスタデータを登録します。
- 「メインメニュー」画面の[生産場所マスタ]メニューを実行し、ラインや設備等の生産場所に関するマスタデータを登録します。
- 「メインメニュー」画面の[保管場所マスタ]メニューを実行し、部品の保管先となる場所に関するマスタデータを登録します。
※マスタデータについては、「メインメニュー」画面の[マスタインポート]メニューを使って、外部のCSVファイルから取り込むこともできます。
- 「メインメニュー」画面の[部品構成]メニューを実行し、それぞれの製品で使われる部品や、製品1ケに対する部品の所要数量などの部品構成データを登録します。
- マスタ関係の登録が完了したら、「メインメニュー」画面の[棚卸]メニューまたは[入庫入力]メニューを実行し、本アプリケーション導入時の初期在庫を登録します。
- 「メインメニュー」画面の[投入計画]メニューを実行し、ライン等の生産計画を生産順に登録します。
- 「メインメニュー」画面の[部品ピッキング指示]メニューを実行し、投入計画の先頭の製品から、部品のピッキング指示を受け、ピッキングやラインへの部品供給作業を開始します。
- 「メインメニュー」画面の[入庫入力]メニューや[出庫入力]メニューを使って、部品の入出庫、あるいは1製品分のピッキング指示に対する作業完了の都度、部品の入出庫登録を行います。
なお、[投入計画]メニューより、実際の出庫作業はせずに(したものとみなして)理論上の在庫一括引き落としを行うこともできます。
- 必要な都度、「メインメニュー」画面より、[在庫一覧]や[在庫アラート]のメニューを実行し、その機能を利用します。
- 実地棚卸のタイミングに合わせて、「メインメニュー」画面の[棚卸]メニューを実行し、実在庫数量の調整等を行います。
- ログインユーザーごとに画面の編集や使用可否を制限したい場合には、「メインメニュー」画面の[アクセス権限]メニューを実行し、ユーザーの登録や画面ごとの権限設定を行います(※この操作は手順上、任意のタイミングでかまいません)。
※これらの手順は、主に導入時の手順を示したものです。通常の運用が始まったあとは、新しいデータを追加したいとき、既存のデータを編集したいときなど、随時必要な画面を表示して、データ入力などを行います。マスタデータなどは、必ずしも導入時にすべてまとめて入力する必要はありません。また、起動後毎回、あるいは定期的に行わなければならないような操作はありません。ただし、各マスタや部品構成に登録されていないデータがある場合は部品ピッキング指示を行うことができませんので、そのような場合はまずそれらを適宜登録する必要があります。