出来高管理の概要と特徴
本アプリケーションは、デイリーの工場の出来高実績と就業実績を入力していくことで、月別・日別の出来高を集計・管理するためのデータベースアプリケーションです。各製品の出来高数量とその標準時間等によって計算されるいわば工場の「収入」と、その生産のために投入した就業時間と就業人数およびレートによって計算される「支出」の金額を比較・分析する、「工場の家計簿」的なアプリケーションです。
本アプリケーションは、次のような特徴を持っています。
- デイリーの生産現場からのアウトプットである、出来高数量を製品別・生産場所別にデータベースに入力・保存・蓄積することができます。
- デイリーの生産現場へのインプットである、投入時間、すなわちその日の生産に要した就業人員および就業時間を、フルタイム・パートタイム・残業別に入力・集計することができます。
- 出来高数量と投入時間を入力することで、金額ベースで工場の収入・支出およびそれらの差異(粗利)を画面で確認することができます。
- さらに、投入時間に対する回収時間の割合を生産効率(%)として把握することができます。
- 入力・集計された内容は出来高日報として印刷しておくことができます。
- 出来高の入力に際しては、あらかじめ日別・生産場所別の投入計画を作成しておくことで、簡単に出来高入力画面に引用することができます。またその投入計画は、T'sFactoryシリーズの『日程管理』アプリケーションなどと共有することができますので、あらかじめそちらで生産計画業務として作成しておくことで、より効率的な業務運用が可能となります。
- 入力した各種の出来高実績値は、その日だけの集計にとどまらず、過去に蓄積されたデータを元にした月別・日別のグラフおよび一覧表で、時系列の推移をチェックすることができます。
- 推移については、「出来高数量」・「出来高収入」・「収支対比」・「生産効率」・「粗利累積」の5種類の集計が行えます。
- 「出来高収入」・「収支対比」・「粗利累積」の推移については、「レート基準」および「単価基準」で集計することができます。前者は製品の出来高数量と標準時間および工場のレートを元にした金額、後者は数量と製造単価を元にした金額をベースにコスト計算します。
- さらに、「出来高数量」・「出来高収入」・「収支対比」・「生産効率」の集計データはExcelファイルに出力することができます。
- 製品ごとの標準時間や製造単価、生産場所ごとの1Hrあたりのコスト(レート)は、マスタデータとして管理するとともに、各画面の入力簡素化や集計にも活用できます。
- いくつかのマスタデータについては、外部のCSVファイルからインポートすることができます。CSVファイルの内容に連動させて、マスタの更新・追加・削除が可能です。
- すべての帳票はプレビューすることができます。実際に印刷する前に、そのイメージを確認することができます。
- 本アプリケーションは、Microsoft Accessで作られています。Accessがあらかじめ持っているさまざまなデータ操作機能(コピー、貼り付け、検索、置換、並べ替え、フィルタなど)をそのまま利用することができます。
- データベース容量として、最大2GBまでの情報を1つのファイルとして扱うことができます。その範囲であれば、登録件数は無制限、また運用方法やカスタマイズによってはファイルサイズも事実上無制限です。
- データベースをネットワーク上の複数のパソコンから共有することができます(※パソコン台数分のライセンスが必要)。
- 保存されたデータは、他のT'sFactoryシリーズのアプリケーションと共有することができます。
- Accessの知識があれば、画面や帳票、機能を自由にカスタマイズすることが可能です(※ソース公開版の購入が必要)。