基本的な操作の流れ

本アプリケーションの導入・運用に関する、基本的な操作の流れは以下の通りです。

  1. 「メインメニュー」画面の[リンク先設定]メニューを実行し、アプリケーション・データベースで扱うデータの保管先となるデータ・データベースファイルを指定します。すでにサンプル付きのデータ・データベースファイルにリンク設定してあり、これから正規の運用を始める場合には、それを空のデータ・データベースファイルに切り替えます。あるいは、すでに他のT'sFactoryシリーズのアプリケーションを導入していて、そのデータを共有したい場合には、そこで使われているデータ・データベースファイルに切り替えます(バージョンによっては利用できない場合もあります)。

  2. 「メインメニュー」画面の[製品マスタ]メニューを実行し、製品名等のマスタデータを登録します。

  3. 「メインメニュー」画面の[生産場所マスタ]メニューを実行し、各工程の作業が行われる生産場所(工場やショップ等)に関するマスタデータを登録します。

  4. 「メインメニュー」画面の[工程マスタ]メニューを実行し、実際に製造が行われる各工程名をそれぞれ登録します。

  5. あらかじめよく使われる工程の流れ(生産場所や工程名など)が分かっている場合には、「メインメニュー」画面の[仕掛パターンマスタ]メニューを実行し、その複数工程を名前を付けて登録しておきます。ただし運用前にすべて登録する必要はありません。あくまでも工程情報入力作業の効率化のための機能ですので、適宜運用に合わせて順次登録していくことができます。

  6. 必要に応じて、「メインメニュー」画面の[取引先マスタ]メニューを実行し、各ロットの受注先情報を登録します。

    ※マスタデータ(仕掛パターンマスタは除く)については、「メインメニュー」画面の[マスタインポート]メニューを使って、外部のCSVファイルから取り込むこともできます。

  7. マスタ関係の登録が完了したら、実際の生産現場へのロット投入の発生に合わせて、ロット情報ならびにその工程情報を入力します。それには、「メインメニュー」画面の[ロット投入入力]メニューを実行し、表示された画面より入力作業を行います。既存のロット情報を編集したい場合もこの画面で行います。

  8. ロット情報の入力が完了したら、管理用として「仕掛品移動管理票」を印刷しておきます。

    ※この帳票の使用は任意ですが、「ロット工程管理番号」のバーコードも印刷されますので、仕掛品移動時の入力操作にバーコードリーダーを活用する場合には必須となります。

  9. ロットが投入され先頭工程が着手されたら、それ以降(先頭工程も含む)、次の工程が製品を引き取るたびに仕掛品の移動データを入力します。それには「メインメニュー」画面の[仕掛品移動入力]メニューを実行します。

  10. 特定のロットのすべての工程が完了したら、その時点ではまだ最終工程に仕掛品が残っているようなデータの状態になっていますので、「メインメニュー」画面の[ロット完了入力]メニューを実行し、そのロットの仕掛情報を消し込みます。

  11. もし、仕掛品移動入力時に間違った数量を入力したり、何らかの理由で仕掛品の在庫数量を変更したい場合には、適宜「メインメニュー」画面の[在庫修正]メニューを実行します。

    ※仕掛品の所在工程や在庫数量の修正については、そのロット工程管理番号について仕掛品移動入力を再度行うことでも対応可能です。

  12. 現時点の仕掛品の在庫状況を確認したり、ロット別の生産進捗状況(どの工程まで進んでいるか)を確認したりしたい場合には、必要に応じて「メインメニュー」画面より、[在庫確認‐製品別]・[在庫確認‐生産場所別]・[在庫確認‐ロット別]・[ロット別工程進度]の各メニューを実行し、それぞれの機能を利用します。

  13. ログインユーザーごとに画面の編集や使用可否を制限したい場合には、「メインメニュー」画面の[アクセス権限]メニューを実行し、ユーザーの登録や画面ごとの権限設定を行います(※この操作は手順上、任意のタイミングでかまいません)。


    ※これらの手順は、主に導入時の手順を示したものです。通常の運用が始まったあとは、新しいデータを追加したいとき、既存のデータを編集したいときなど、随時必要な画面を表示して、データ入力などを行います。マスタデータなどは、必ずしも導入時にすべてまとめて入力する必要はありません。また、起動後毎回、あるいは定期的に行わなければならないような操作はありません。ただし、マスタに登録されていない工程や生産場所などを管理することはできませんので、必要であればまずそれらをマスタ登録する必要があります。