T'sFactory 仕掛品管理のヘルプ

本アプリケーションは、ある一定の数量がまとまったロット単位で、工程間あるいは工場間を製品や部品が移動するようなケースにおいて、それらの仕掛点での在庫数量を管理するデータベースアプリケーションです。仕掛品在庫は製品や生産場所あるいはロットごとに管理できますので、全工程・全生産場所を通してどこにどのような仕掛があるか簡単に把握することができます。また、自由な移動ではなく、オーダーごとにあらかじめ工程の経路（仕掛パターン）を決めておき、次の工程が引き取った時点で移動入力を行いますので、オーダーごとの進捗管理も行うことができます。

また、製品等の移動においては、ロット工程管理番号のバーコードを付与した仕掛品移動管理票を印刷することができ、それを市販のバーコードリーダー（USB接続やBluetoothワイヤレスのもの）で読み込むことによって、簡単に移動実績の入力を行うことができます。

本アプリケーションは、次のような特徴を持っています。

• ロット管理する製品や、各工程の工程名、生産場所などの情報をマスタ登録しておくことによって、コードを入力するだけでそれらの情報を簡単に呼び出すことができます。
  
  
• どのような工程の順番・生産場所の順番で製品が流れるか、よく使う工程の経路（仕掛パターン）をマスタ登録しておくことによって、それぞれのロットの工程情報の入力を簡単に行うことができます。
  
  
• ロット情報の入力に関しては、ロット名や取引先、製品、受注日、受注数量などを管理することができます。また各工程については、工程名やその順番、生産場所などの情報を管理することができます。
  
  
• ロットの工程間の移動実績の入力をより簡便にするために、ロット工程管理番号のバーコード付きの仕掛品移動管理票の帳票を印刷することができます。
  
  
• 仕掛品の工程間移動時には画面からの入力が必要となりますが、ロット番号と工程番号を入力するだけ（あるいはその工程のロット工程管理番号のバーコードを１つリーダーで読み取るだけ）で、ロットの情報や前工程の情報、あるいは引き取り工程の情報が表示されるとともに、本来あるべき引き取り数量が自動的に表示されますので、その表示内容の確認と数ステップの簡単な操作で登録を行うことができます。
  
  ※本来あるべき引き取り数量とは、先頭工程であれば受注数量、それ以降の工程では前工程での不良品等を除算した前工程時点での在庫数量のことです。
  ※バーコードリーダーはUSB接続やBluetoothワイヤレスのものを想定しています。別途購入が必要です。
  
  
• すべての工程が完了して出荷等が完了したロットに関しては、ロット番号をキーに簡単に消し込むことができます。消し込まれた情報は仕掛品管理の対象外となりますので、現在管理が必要な仕掛品だけに的を絞って在庫管理できます。
  
  ※それによって仕掛中の情報は削除されますが、投入時のロット情報自体は削除されず”完了済み”として残りますので、永続的に保存・管理することが可能です。
  
  
• 仕掛中の在庫数量については、製品別、生産場所別、ロット別にクロス集計された一覧画面で確認することができます。またロット別の進捗状況も同様に、一覧画面で確認することができます。
  
  
• さらに、それらのデータはExcelワークシートに出力することができますので、在庫資料作成など自由に加工して再利用することができます。
  
  
• 現在有効となっているロット（出荷済みとして消し込まれていないロット）それぞれが、現在どの工程番号にあるか、クロス集計でマーク表示された表で簡単にチェックすることができます。
  
  
• いくつかのマスタデータについては、外部のCSVファイルからインポートすることができます。CSVファイルの内容に連動させて、マスタの更新・追加・削除が可能です。
  
  
• ログインユーザーを登録することによって、ユーザーごと・画面ごとに編集可/閲覧のみ可/使用不可の３種類のアクセス権限を設定・管理することができます。
  
  
• すべての帳票はプレビューすることができます。実際に印刷する前に、そのイメージを確認することができます。
  
  
• 本アプリケーションは、Microsoft Accessで作られています。Accessがあらかじめ持っているさまざまなデータ操作機能（コピー、貼り付け、検索、置換、並べ替え、フィルタなど）をそのまま利用することができます。
  
  
• データベース容量として、最大２GBまでの情報を１つのファイルとして扱うことができます。その範囲であれば、登録件数は無制限、また運用方法やカスタマイズによってはファイルサイズも事実上無制限です。
  
  
• データベースをネットワーク上の複数のパソコンから共有することができます（※パソコン台数分のライセンスが必要）。
  
  
• 保存されたデータは、他のT'sFactoryシリーズのアプリケーションと共有することができます。
  
  
• Accessの知識があれば、画面や帳票、機能を自由にカスタマイズすることが可能です（※ソース公開版の購入が必要）。