部品表管理の概要と特徴

部品表は、一般にB/M(Bill of Material)や部品構成表とも呼ばれ、最終製品あるいは納品する最終部品と、使用部品の構成関係(親子関係)や必要数量を表したもので、製造業においては、設計のみならず、生産や発注、あるいは原価計算を行う上でも、非常に重要な情報の1つです。コンピュータ化の有無に関わらず、製造業であれば必ず扱っている情報といえるでしょう。この情報を元に、図面が管理され、必要な部品が手配され、工程が組まれ、生産が行われる、製造業においてはほとんどすべての部門・業務で共有される基幹ともいえる情報です。

本ソフトは、この「部品表」データをパソコンで一元管理・多面的活用をすることを目的としたデータベースアプリケーションで、次のような特徴を持っています。

  • 製品と部品、部品と部品の親子関係を階層構造(ストラクチャ形式)で登録することができます。

  • 階層レベルは最大8まで設定することができます(カスタマイズによっては事実上無制限)。

  • 階層構造を"□"マークや"バー"で分かりやすく表示します。

  • 製品や部品、素材、購入先などをマスタ登録しておくことによって、部品表に簡単に呼び出して入力することができます。

  • ストラクチャ形式で入力された部品表データは、ストラクチャ形式/サマリ形式の両方で帳票に出力することができます。

  • ストラクチャ形式で入力された部品表データは、ストラクチャ形式/サマリ形式の両方で、Excelファイルやテキストファイルに出力することができます。

  • ストラクチャ形式から自動変換されたサマリ形式データを画面上で確認することができます。

  • 部品に関する図面ファイルを呼び出して、CADソフトで開くことができます。また図面ファイルだけでなく、Excel等の関連資料も登録・表示することができます。

  • 各部品に関する情報として、設計変更履歴も記録しておくことができます。

  • ある製品の部品表データを別の製品に丸ごとコピーすることができますので、類似製品のデータ入力を大幅に省力化することができます。

  • 部品表に登録されたいくつかの部品をAssyデータとして登録することによって、さまざまな製品で再利用することができます(Assyデータを編集することも可)。

  • ある部品を使用する製品を検索したり、親部品を検索したりすることができます。

  • 製品別の材料費や加工費を集計した一覧表で、原価管理を行うことができます。

  • 製品別の、部品別と購入先別のコスト分析をグラフで行うことができます。

  • 製品別の使用部品を製造原価でABC分析することができます。

  • いくつかのマスタデータについては、外部のCSVファイルからインポートすることができます。CSVファイルの内容に連動させて、マスタの更新・追加・削除が可能です。

  • すべての帳票はプレビューすることができます。実際に印刷する前に、そのイメージを確認することができます。

  • 本アプリケーションは、Microsoft Accessで作られています。Accessがあらかじめ持っているさまざまなデータ操作機能(コピー、貼り付け、検索、置換、並べ替え、フィルタなど)をそのまま利用することができます。

  • データベース容量として、最大2GBまでの情報を1つのファイルとして扱うことができます。その範囲であれば、登録件数は無制限、また運用方法やカスタマイズによってはファイルサイズも事実上無制限です。

  • データベースをネットワーク上の複数のパソコンから共有することができます(※パソコン台数分のライセンスが必要)。

  • 保存されたデータは、他のT'Factoryシリーズのアプリケーションと共有することができます。

  • Accessの知識があれば、画面や帳票、機能を自由にカスタマイズすることが可能です(※ソース公開版の購入が必要)。