日程管理の概要と特徴

本アプリケーションは、主に、繰り返し・見込み生産を中心とした量産工場向けの、生産計画の作成を支援するためのデータベースアプリケーションです。大日程となる月別生産計画から始まって、中日程となる日別生産計画、さらにラインや設備に実際にワークを投入する指示書ともいえる投入計画を、パソコンの画面上で作成することができます。また、月別生産計画や日別生産計画に伴う粗利も確認することができます。

しかし、ただパソコンを使って生産計画を入力し、プリンタで計画表を印刷するだけではありません。生産計画をデータベース化することによって、毎月・毎日繰り返される生産計画の策定作業を効率よく行うことができます。また、やみくもに生産数量を入力するだけではありません。あらかじめ、能力の基準となる生産カレンダや、負荷の基準となる各製品の標準時間を登録しておくことによって、両者のバランスをグラフで確認しながら生産計画を調整していくことができます。さらに、月別の生産計画を、負荷平準化された形の日別生産計画に「自動展開」することが可能です。面倒な負荷山崩しの計算を瞬時に行うことができます。本アプリケーションを使うことによって、日程管理や負荷・能力管理の両面で、生産工場の間接的業務の大幅な効率化・省力化を図ることができます。


本アプリケーションは、次のような特徴を持っています。

  • 製品の月別生産計画・日別生産計画・投入計画を入力・編集するとともに、計画表としてプリントアウトすることができます。

  • 月別・日別の負荷と能力のバランスを、ビジュアルなグラフで確認しながら生産計画を調整することができます。

  • 月別生産計画から日別生産計画へ、また日別生産計画から投入計画へと、負荷平準化を考慮した自動展開(生産数量の自動配分)を行うことができます。

  • 日別生産計画への自動展開では、指定日より前の既存計画をロックし、それ以降の日付だけに台数の差分を展開することができます。

  • 月別生産計画や日別生産計画については、生産場所ごとに負荷工数・能力工数・それらの差異を一覧画面で確認することができます。

  • 月別生産計画や日別生産計画、および製品のマスタデータから算出される、製品ごとの月別・日別の粗利(納入額-原価額)を確認することができます。

  • 過去の計画データを引用することによって、計画値の入力を省力化することができます。

  • 複数の生産場所別に生産計画を管理できますので、複数のライン・ショップ、設備、工場の日程管理を一元的に行うことができます。

  • 月別生産計画・日別生産計画・投入計画のデータは外部のファイルにも出力することもできますので、Excelなどを使ったデータの再利用にも役立てられます。

  • 日別生産計画は、画面通りに印刷する通常の計画表の他、ロットの流れを一目で確認できるガントチャート形式でも印刷することができます。

  • いくつかのマスタデータについては、外部のCSVファイルからインポートすることができます。CSVファイルの内容に連動させて、マスタの更新・追加・削除が可能です。

  • すべての帳票はプレビューすることができます。実際に印刷する前に、そのイメージを確認することができます。

  • 本アプリケーションは、Microsoft Accessで作られています。Accessがあらかじめ持っているさまざまなデータ操作機能(コピー、貼り付け、検索、置換、並べ替え、フィルタなど)をそのまま利用することができます。

  • データベース容量として、最大2GBまでの情報を1つのファイルとして扱うことができます。その範囲であれば、登録件数は無制限、また運用方法やカスタマイズによってはファイルサイズも事実上無制限です。

  • データベースをネットワーク上の複数のパソコンから共有することができます(※パソコン台数分のライセンスが必要)。

  • 保存されたデータは、他のT'Factoryシリーズのアプリケーションと共有することができます。

  • Accessの知識があれば、画面や帳票、機能を自由にカスタマイズすることが可能です(※ソース公開版の購入が必要)。