進捗モニターの概要と特徴
本アプリケーションは、生産現場のラインや工程のその時点時点の「予定台数」と、作業者や電気信号から入力された「実績台数」、および予定/実績の「差異台数」をディスプレイ上に表示する、”パソコン版の生産進捗表示器”です。リアルタイムに進捗状況を表示することで、生産の進み遅れを簡単に把握できるとともに、作業効率に対する認識を高め、見える現場管理を行うことができます。
本アプリケーションは、次のような特徴を持っています。
- ラインや設備ごとに現時点の予定台数・実績台数・差異台数を全画面表示します。
- 予定台数はあらかじめ設定されたタクトタイムによって自動的にカウントアップされます。またその日の最終的な目標台数を固定値として表示する方式にも対応しています。
- 予定台数のカウントアップは、あらかじめ設定された稼働時間帯以外(休憩時間)には自動的に一時停止します。
- 実績台数については、パソコンのキーボードからのEnterキー入力の他、USBタイプのフットペダルスイッチによるEnterキー信号の送出、さらにはカスタマイズすることによって、USBリレースイッチ、USBインタフェースディジタルI/Oなど、さまざまな方法で自動的にカウントアップさせることもできます(※カスタマイズはソース公開版の購入およびAccessの知識、また機械等からの信号を取得するハードウェア作製が別途必要)。
- 実績台数のカウントでは束数の設定も可能です。たとえば1つのカウントで実績台数を10台アップさせるといった使い方もできます。
- 差異台数は予定より進んでいるときは緑、遅れているときは赤で表示されますので、直感的に進み遅れを知ることができます。
- 通常のディスプレイに代えて大型のモニター等を接続することによって、より広範囲からその情報を見られるようにすることもできます。
- 端末は6台まで使用可能です。それぞれの端末ごとにラインや設備名、タクトタイム、稼働時間帯などを設定することができます。
- 各端末の現時点の進捗状況の表示内容は、事務所等に配置された同じネットワーク上のパソコンを使うことで、集中モニタリングすることができます。
- 同様に、各端末の時系列(当日のみ)での予定/実績の推移のグラフを事務所等で集中的にチェックすることもできます。
- また、その時系列の推移データ(当日のみ)を一覧画面で確認したり、Excelファイルなどに出力したりすることもできます。
- 端末ごとに、ディスプレイ解像度を2種類の中から選択することができます。端末用と事務所用などで異なる解像度で表示するといった使い方ができます。
- 端末ごとに、端末用途、集中モニター/進捗推移グラフ自動切り替え、進捗推移グラフ自動切り替え、遅延時のアラーム色表示などを設定することができます。
- 本アプリケーションは、Microsoft Accessで作られています。Accessがあらかじめ持っているさまざまなデータ操作機能(コピー、貼り付け、検索、置換、並べ替え、フィルタなど)をそのまま利用することができます。
- データベース容量として、最大2GBまでの情報を1つのファイルとして扱うことができます。その範囲であれば、登録件数は無制限、また運用方法やカスタマイズによってはファイルサイズも事実上無制限です。
- データベースをネットワーク上の複数のパソコンから共有することができます(※パソコン台数分のライセンスが必要)。
- 保存されたデータは、他のT'Factoryシリーズのアプリケーションと共有することができます。
- Accessの知識があれば、画面や帳票、機能を自由にカスタマイズすることが可能です(※ソース公開版の購入が必要)。