部品ピッキング管理 Ver 4.00
部品をピッキングして製品の組立ラインなどに供給する場合、製品ごとにどんな部品を使うか、いくつ使うか、そしてその部品が倉庫や部品棚のどこに保管されているかを把握しておく必要があります。多種多様な製品を、しかも小ロットで生産するような場合、あるいは部品の種類が多く、保管場所も分散しているような場合、必要な部品のピッキングにはかなりの製品知識や作業習熟が要求されます。本アプリケーションは、「在庫のフリーロケーション管理」を前提とした部品の入庫やピッキング(出庫)、ライン供給作業をサポートするためのデータベースアプリケーションです。
本アプリケーションは、製品の部品構成情報、生産計画、部品の在庫情報を元に、その製品の生産に必要な部品を、どこからいくつピッキング・供給すればよいかを作業者に指示します。
在庫情報も逐一メンテナンスする必要はありません。部品コードや保管場所コードのバーコード票の印刷機能を備えており、市販のバーコードリーダーを用意することによって、直ちにバーコードによる入出庫データの入力や在庫管理を実現できます。
さらに本アプリケーションでは、持ち運び可能なバーコードハンディターミナルを使って、部品の入出庫データを収集したり、ターミナルの画面でピッキング指示を受けたりすることもできますので(製品版のみ、キーエンス社製対応)、作業に不慣れな人でも簡単に部品ピッキング作業を行うことができます。
全体の画面フロー
本アプリケーションで操作する、「メインメニュー」画面から表示される各画面のフロー、またそれに関連した帳票やファイルのフローの概要は以下の通りです。
(クリックで拡大表示されます)
特 徴
- 部品構成・在庫情報からピッキング指示
- 各製品で使われる部品と製品1ケ当りの使用数量、生産計画、部品の入出庫情報から自動生成される在庫情報をあらかじめ登録しておくことによって、次に生産される製品に必要な部品のピッキング・供給指示を行うことができます。
- 部品ピッキング指示書を印刷しますので、作業者はそれにしたがって、指定場所から指定部品を指定数量品揃えするだけで、正確な部品ピッキングが可能となります。
- 部品ピッキング指示書を印刷すると、在庫から引き当てられなかった在庫不足部品の一覧表も同時に出力されます。これによって、生産前に、部品の在庫が十分あるかをチェックすることができます。
- ピッキング指示データは、持ち運び可能なバーコードハンディターミナルに転送することもできます。これによって、ターミナルの画面を確認しながら所定の部品をピッキングすることができます。さらに部品コードのチェック機能によって、誤った部品のピッキングを即座にチェックすることができます。(ソース公開版のみ、キーエンス社製のBT-1000用サンプルプログラム付き)
- ピッキング指示に対する出庫の作業を簡便にするため、画面上で製品一括出庫(在庫引き落し)登録を行うことができます。これによって、実際の部品の出庫登録を行わなくても、すべてのピッキング指示が実行されたこととして在庫を引き落とすことができます。
- 部品の入出庫データやマスタデータさえ正しく登録しておけば、部品のピッキングや供給を行う作業者は、部品構成や在庫情報をまったく知る必要がありません。これによって、作業者の素人工化にも役立てることができます。
- 部品・保管場所のマスタ登録によるバーコード活用
- ピッキング指示や在庫管理の対象とする部品や保管場所の情報をマスタ登録しておくことによって、コードを入力するだけでそれらの情報を簡単に呼び出すことができます。さらに、それらの「コード」を付属機能によってバーコード票として印刷、現品や現場に貼り付けたり添付したりすることによって、固定式のバーコードリーダーや可搬式のバーコードハンディターミナルを使った効率的な入出庫データの入力や棚卸データの入力が簡単に実現できます。
- フリーロケーションによる入出庫や在庫の管理
- 保管場所と部品の2つをキーとして在庫管理を行います。それによって、どこに何がいくつあるか、簡単に把握することができます。
- 在庫明細のさまざまな表示とアラート
- 現在の在庫明細の一覧は、さまざまな角度で抽出したり並べ替えたりすることができます。例えば、特定の保管場所にある部品を一覧表示したり、さまざまな保管場所に分散している特定部品の在庫を一覧表示したりすることができます。また、保管場所順や部品順に並べ替えて一覧表示することもできます。
- 現在の在庫明細は、3種類の形式で一覧表として印刷することができます。「保管場所別在庫一覧表」、「部品別在庫一覧表」、「部品別在庫集計表」の3種類を使い分けることによって、さまざまな面から在庫状況をチェックすることができます。
- 先の生産計画について在庫引き当てをチェックし、不足が予想される日付や部品を在庫アラート画面でチェックすることもできます。
- 実地棚卸作業の支援
- 実地棚卸作業の際には、"どこに何がいくつある"という理論上の在庫一覧を印刷しておくことによって、現品照合作業を効率的に進めることができます。
- 実地棚卸によって得られた正確な実在庫数量は、データ上の理論在庫数量と対比しながら入力していくことができます。差異分析も可能です。また、入力された実地棚卸数量は、ボタン1つで、データベース上のすべての保管場所・部品の在庫情報に反映させることができます。
- マスタデータのインポート
- いくつかのマスタデータについては、外部のCSVファイルからインポートすることができます。
- CSVファイルの内容に連動させて、マスタの更新・追加・削除が可能です。
- Accessの基本機能の活用
- すべての帳票はプレビューすることができます。実際に印刷する前に、そのイメージを確認することができます。
- 本アプリケーションは、Microsoft Accessで作られています。Accessがあらかじめ持っているさまざまなデータ操作機能(コピー、貼り付け、検索、置換、並べ替え、フィルタなど)をそのまま利用することができます。
- データベース容量として、最大2GBまでの情報を1つのファイルとして扱うことができます。その範囲であれば、登録件数は無制限、また運用方法やカスタマイズによってはファイルサイズも事実上無制限です。
- ネットワークによるデータ共有
- データベースをネットワーク上の複数のパソコンから共有することができます(※パソコン台数分のライセンスが必要)。
- 保存されたデータは、他のT'sFactoryシリーズのアプリケーションと共有することができます。
- アプリケーションのカスタマイズ
- Accessの知識があれば、画面や帳票、機能を自由にカスタマイズすることが可能です(※ソース公開版の購入が必要)。
画面/帳票一覧
画面 |
出力帳票 |
- メインメニュー
- 部品ピッキング指示
- 入庫入力
- 出庫入力
- 投入計画
- 在庫一覧
- 在庫アラート
- 棚卸
- 棚卸個別入力
- 棚卸転送確認
- 部品構成
- 製品マスタ
- 部品マスタ
- 生産場所マスタ
- 保管場所マスタ
- ターミナル管理
- マスタインポート
- リンク先設定
- 印刷選択
- プレビュー選択
- ファイル出力選択
- 製品引用
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- 部品ピッキング指示書
- 在庫不足部品一覧表
- 投入計画表
- 保管場所別在庫一覧表
- 部品別在庫一覧表
- 部品別在庫集計表
- 在庫アラート表
- 棚卸表
- 部品構成表
- 部品バーコード票
- 保管場所バーコード票
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画面/帳票イメージ
動作環境
本アプリケーションを動作させるためには、Microsoft® Access 2010 32bit版(SP1以上) または 2013 32bit版 または 2016 32bit版 がインストールされており、かつ快適に動作するパソコン環境が必要です。またネットワークでご利用になるには、その環境およびアクセス権等の設定が必要です。
- Access 2007以前のバージョンは動作対象外です。
- Access 2010が動作可能なオペレーティングシステムには、Windows 7、Windows Server 2008などがあります。
- Access 2013が動作可能なオペレーティングシステムは、Windows 7 または Windows 8 または Windows 10(いずれも32ビット版または64ビット版)です。
- Access 2016が動作可能なオペレーティングシステムは、Windows 7 SP1 または Windows 8 または Windows
10(いずれも32ビット版または64ビット版)です。
- データ容量の増加にも対応可能な、空き容量の十分なハードディスクが必要です。
- 1280×768ピクセル以上の解像度で表示可能なディスプレイ、およびその設定がされていることが必要です。
- 上記環境で動作するマウスが必要です。
- その他、Accessの動作に必要なパソコンのスペックの詳細は、Microsoft社のホームページ等でご確認ください。
必須ではありませんが、 バーコードリーダー(USBタイプやBluetoothワイヤレスのもの)を別途用意しておくことによって、入出庫の際の「コード」データのキーボード入力が不要となり、データ入力作業を大幅に省力化することができます。ぜひご利用をお奨めします。
また、持ち運び可能な バーコードハンディターミナル(既定ではキーエンス社製のBT-1000)を別途用意しておくことによって、倉庫や部品置場内にパソコンがなくても、簡単に部品の入出庫データを収集することができます。また部品ピッキング指示も、このターミナルの画面を通して受けることができます。必須ではありませんが、本アプリケーションの持つ機能を十分に活用し、作業を効率化するためにも、本製品の併用をぜひお奨めします。
- ただし「体験版」「通常版」ではバーコードハンディターミナルに関する機能は利用できません。
- 「ソース公開版」でも、パソコンとターミナル間の通信を行うために、別途キーエンス社製の「BTアプリケーションビルダ」を購入し、その通信ライブラリ等が動作可能な環境を用意するとともに、それらをセットアップすることが必要です。
- 「ソース公開版」のBTサンプル版では、バーコードハンディターミナルは既定ではキーエンス社製のBT-1000(無線式ではない方のハンディターミナル)用のプログラムだけが用意されています。またパソコンとはUSBケーブルで接続された通信ユニットを介して通信するハードウェア構成だけを対象としています。それ以外のバーコードハンディターミナルについては、「ソース公開版」においてアプリケーションをカスタマイズしたり、そのターミナル側プログラム用の専用開発ツールをご用意のうえ、新規開発したりすることによって利用可能となります。
体験版ダウンロード
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操作説明書(オンラインヘルプ)
操作説明書(オンラインヘルプ)
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