全般 アプリケーション併用事例(4) 所要量計算と日程管理の併用のメリット 2003/01/25

日程計画は、発注データの基礎となるだけでなく、実際の現場での日々の生産スケジュールを管理する上でも重要な情報です。そのため、当T'sFactory「日程管理」アプリケーションにおいては、"生産場所別"に月別生産計画や日別生産計画のデータが管理されています。これによって、ライン別あるいは設備別に、別個のものとして生産計画を作ったり印刷したりすることができます。

一方、T'sFactory「所要量計算」にも同様に月別・日別の生産計画があります。しかしこちらの場合は生産場所別には分けて管理されていません。これは、ライン別・設備別に部品所要量を求めるというよりも、すべてのライン・設備を横通しして、またすべての製品を横通しして、共通部品も考慮した工場全体で必要な部品ごとの所要量、つまり発注数量を求めるという観点に立っているためです。

しかしながら、これら2つのアプリケーションの月別生産計画と日別生産計画のデータは、データベース上ではけっして別のデータとして保存されているわけではありません。実体はまったく同じものです。日程管理では、生産計画は年月日別・生産場所別に保存されます。一方所要量計算では、同じく年月日別・生産場所別にデータ保存されるのですが、その際「生産場所」は空欄として保存されているのです。そして、先に日程管理で入力された生産計画を所要量計算のアプリケーション側で開くと、すべての生産場所のデータがサマリされて出力されるようになっているのです。


以上のことから、これら2つのアプリケーションを併用することによって、次のような一連の作業をうまく行なうことができます。
  1. 各ライン・設備の工程担当者は、能力や負荷を考慮しながら、自部門の日程を立てる

  2. 資材の発注担当者は、部門を問わず、会社で使うすべての部品を統一的に管理、発注する

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