全般 Excelの既存データを再利用したい場合の操作手順 2004/11/08

すでにExcelで管理されているデータがある場合、それをT'sFactoryのデータベースに取り込んで再利用する場合の手順について説明します。次のような手順に従って、AccessやExcelの操作を行ってください。

■Excelフォーマットの作成
AccessデータベースにExcelのデータを取り込むためには、Access側のデータフォーマットにExcel側のデータを合わせておく必要があります。そこでまず、どのようなフォーマットにすればよいかを、Accessの既存データを使って作成します。
  1. 本システム添付の、サンプルデータの入った「TFctSamp.mdb」データベースファイルをAccessで開きます。
  2. オブジェクトより[テーブル]を選択します。
  3. 必要と思われるテーブル名を選択して、[開く]ボタンをクリックします。
  4. テーブルのデータが表示されたら、1レコード以上の適当なレコードを範囲選択します。
  5. メニューより[編集]-[コピー]を実行します。
  6. Excelを起動します。
  7. 今度はExcel側のメニューより、[編集]-[貼り付け]を実行します。
■Excel側データの整形
Excel側に貼り付けられたデータのフォーマットが、Access側の本システムに取り込むために必要な形式です。現在お持ちのデータをこのフォーマットにコピーし、Excelの挿入や削除等の操作を行い、データフォーマットを調節していきます。

ここでは次の点に注意します。
  • Accessから貼り付けたフォーマットの列の順番は変更しないでください。
  • Accessから貼り付けたフォーマットの列は削除しないでください。Excel側にそのデータがなければ空欄のままにしておきます。
  • Accessから貼り付けたフォーマットに対して、勝手に列を追加しないでください。
  • Access側のデータフォーマットにないExcel側の既存データの列は削除してください。そのようなデータはAccess側に持って行くことはできません。
  • Accessでは、それぞれのデータに対して厳密なチェックを行います。たとえば「製品コード」は長さ15までといったような制約があります。これに反するデータがある場合には、内容を編集するなどして調整してください。
※Excelにおけるコピーや貼り付け、列挿入・列削除、行挿入・行削除といった基本的な操作については、Excelに関する入門書等を参考にしてください。
※Accessのデータに関する制約については、Accessのテーブルデザインを見ることで確認できます。詳しくはAccessのに関する入門書等を参考にしてください。


■Excel側データのAccessへの移行
データの整形が完了したら、最初の手順とは逆に、Excel側のデータをAccessにコピーします。
  1. 今度は、実際に業務で使う、サンプルデータのない「TFctData.mdb」データベースファイルをAccessで開きます。「TFctSamp.mdb」で練習や確認を行ってもかまいません。
  2. オブジェクトより[テーブル]を選択します。
  3. 先ほどExcel側にコピーしたテーブル名を選択して、[開く]ボタンをクリックします。
  4. いったんExcel側に戻って、2行目から最終行までを範囲選択します。このとき、行番号の部分をドラッグすることで、行全体を範囲選択するよう注意してください。
  5. Accessに戻って、[編集]-[追加貼り付け]メニューを実行します。
  6. 次のような確認メッセージが表示されたら、[はい]をクリックします。

    もしデータ内容に不備がある場合には、ここでエラーメッセージが表示されますので、Excelに戻って、データの整形をやり直してください。
  7. データが貼り付けられると次のような画面表示となります。

    Accessではデータを毎回マニュアル操作で保存する必要はありませんので、このままテーブルを閉じます。
※Excel側の整形したデータはもう不要です。必要であれば保存しておいてもかまいませんが、そのまま未保存で破棄してかまいません。


■制限事項
  • 複数のテーブルに対して上記の操作を行う場合、まずマスタ関係のテーブルからコピーするようにしてください。それ以外のデータを先に行うと、マスタデータがないためにエラーとなる場合があります。

  • 上記の手順はあくまでも一般的なデータ移行の一例です。当システムでは、画面で入力したデータを加工した上でテーブルに保存するという内部処理も一部行っておりますので、データが完全に合わない場合もあります。その点はご了承の上、作業を行ってください。

  • このような操作は本ソフトの本来の機能ではありませんので、手順やテーブル構造等の説明も含め、サポートやトラブル時の対応はできかねます。より詳しい情報はAccessの入門書等を参考にお願いいたします。
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