全般 アプリケーション併用事例(2) 部品表管理と部品供給管理の併用のメリット 2002/11/02

部品表管理アプリケーションにおける部品データの扱いは、「ストラクチャ形式」となっています。親部品に対して、その子部品、孫部品をツリー構造で登録します。子部品や孫部品については、製品1つに対する所要量を計算する必要がなく、あくまでも1つ上位の親部品1ケに対する使用数だけを考えれば済みます。
部品A ├─子部品B │ ├─孫部品B1 │ ├─孫部品B2 │ └─孫部品B3 ├─子部品C ├─子部品D │
一方、部品供給管理における部品データの扱いは、「サマリ形式」です。一番上位の製品1つに対してそれぞれの部品がいくつ必要かを入力する必要があります。親子関係まで管理する機能がないため、子部品の使用数、孫部品の使用数を順番にたどって、製品1つに対する使用数量の合計を手計算しなければなりません。
部品A ├─子部品B ├─孫部品B1 ├─孫部品B2 ├─孫部品B3 ├─子部品C ├─子部品D │
しかし、これら2つのアプリケーションは、「サマリ形式」のデータを共有することができます。実は、部品表管理アプリケーションでは、そのアプリケーション自体は「サマリ形式」のデータを使うことはないのですが、「ストラクチャ形式」のデータを登録することによって、同時に部品展開を行い、内部に「サマリ形式」の部品表データを自動的に生成しているのです。

よって、2つのアプリケーションを併用すれば、設計者は「ストラクチャ形式」でデータを作成し、製造現場では、自動的に作成された「サマリ形式」のデータをそのまま使うということが可能です。つまり、現場サイドでは、部品構成データを入力する必要がまったくなくなります。



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